アルゼンチンタンゴ~伝説のマエストロたち~
10月16日(土)公開
この映画に関する素敵なコメントをいただきました(*^。^*)
≪一足先に東京で観てきました!
当劇場の常連のお客様、奥村さんからのコメント≫
タイトルバックからしてタンゴなのです。初めて聴くのに懐かしい調べ。それがアルゼンチンタンゴの特色でしょう。「マエストロに捧ぐ」というその曲がカルロス・ディ・サルリへのオマージュであることをナレーションで知ります。その時分にはもうドラマのさなかに巻き込まれている私です。
そう、これは記録映画でありながら、まづ、何よりもドラマなのです。お年寄りが次々登場します。抱き合ったり軽口をたたいたりしながらお互い久闊を叙しているこの人たちは皆さんタンゴ弾き。生き生きとした高齢者ぶりのバックにはかつて彼が作った名曲、奏でた熱演が絶えません。一人ひとり登場する顔ぶれのすべてが主役です。クライマックスは『一夜限りのコンサート』。
パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座とともに三大劇場といわれるブエノスアイレス・コロン劇場に彼らが集うとき、映画の始まりからわくわくどきどきと楽しんできたタンゴの興奮はまさに絶頂。此処にいたって私ははたと悟るのです。このドラマの「影の主役」がほかでもないアルゼンチンタンゴそのものであったことを。胸を締めつけ心を痺れさせるバンドネオンの響であったことを。映画のプログラムは展覧会のカタログ同様、見聞した記憶を辿るよすがとはなります。
今手元に『アルゼンチンタンゴ~伝説のマエストロたち』のプログラムを眺めながら、やはり私はまた観に行ってしまうだろう、と思っています。
スクリーンでなければ味わえない没入と陶酔の時間がそこには約束されているからです。
奥村和子
≪タンゴと出会って50年以上の宮川さんからのコメント≫
「碧空」「奥様 お手をどうぞ」はコンチネンタル・タンゴ、「エル・チョクロ」「ラ・クンパルシータ」はアルゼンチン・タンゴ。曲想やメロディーラインの差のほか大きく異なるのは楽団の楽器編成である。
前者はアコーデオンや弦・管を多用しているのに対して後者の主体はバンドネオン(以下、Bnと略称)である。Bnは19世紀半ば、東ドイツの片田舎で発明された。教会音楽に欠かせないオルガンが大きすぎて持ち運びに不便ということで、同じリード楽器のBnが生まれたと伝えられている。次第に改良も加えられ、1890年頃アルゼンチンに持ち運ばれてバイオリンとともにタンゴの主役をになって今日に至る。
Bnは左(低音)33個、右(高音)38個 計71個のボタンがあり、蛇腹の開閉で異なる音が出るので、合計142個を覚えなければならない。習得が難しいことから“悪魔がつくった楽器”といわれるゆえんである。もうひとつ、現在アルゼンチンや日本で使用されているBnは殆ど中古品。ドイツ製のリードが特殊合金で再現が大変困難な為だ。
【伝説のマエストロたち】では、カルロス・ラサリ、ホセ・リベルテーラ、ガブリエル・クラウシら、今は亡きBn奏者の名演が映像で観られるまたとない機会。
長野タンゴ同好会 宮川公雄
ぜひご覧頂いた際は、コメントおよせください<(_ _)>お待ちしております。
10月16日(土)公開
この映画に関する素敵なコメントをいただきました(*^。^*)
≪一足先に東京で観てきました!
当劇場の常連のお客様、奥村さんからのコメント≫
タイトルバックからしてタンゴなのです。初めて聴くのに懐かしい調べ。それがアルゼンチンタンゴの特色でしょう。「マエストロに捧ぐ」というその曲がカルロス・ディ・サルリへのオマージュであることをナレーションで知ります。その時分にはもうドラマのさなかに巻き込まれている私です。
そう、これは記録映画でありながら、まづ、何よりもドラマなのです。お年寄りが次々登場します。抱き合ったり軽口をたたいたりしながらお互い久闊を叙しているこの人たちは皆さんタンゴ弾き。生き生きとした高齢者ぶりのバックにはかつて彼が作った名曲、奏でた熱演が絶えません。一人ひとり登場する顔ぶれのすべてが主役です。クライマックスは『一夜限りのコンサート』。
パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座とともに三大劇場といわれるブエノスアイレス・コロン劇場に彼らが集うとき、映画の始まりからわくわくどきどきと楽しんできたタンゴの興奮はまさに絶頂。此処にいたって私ははたと悟るのです。このドラマの「影の主役」がほかでもないアルゼンチンタンゴそのものであったことを。胸を締めつけ心を痺れさせるバンドネオンの響であったことを。映画のプログラムは展覧会のカタログ同様、見聞した記憶を辿るよすがとはなります。
今手元に『アルゼンチンタンゴ~伝説のマエストロたち』のプログラムを眺めながら、やはり私はまた観に行ってしまうだろう、と思っています。
スクリーンでなければ味わえない没入と陶酔の時間がそこには約束されているからです。
奥村和子
≪タンゴと出会って50年以上の宮川さんからのコメント≫
「碧空」「奥様 お手をどうぞ」はコンチネンタル・タンゴ、「エル・チョクロ」「ラ・クンパルシータ」はアルゼンチン・タンゴ。曲想やメロディーラインの差のほか大きく異なるのは楽団の楽器編成である。
前者はアコーデオンや弦・管を多用しているのに対して後者の主体はバンドネオン(以下、Bnと略称)である。Bnは19世紀半ば、東ドイツの片田舎で発明された。教会音楽に欠かせないオルガンが大きすぎて持ち運びに不便ということで、同じリード楽器のBnが生まれたと伝えられている。次第に改良も加えられ、1890年頃アルゼンチンに持ち運ばれてバイオリンとともにタンゴの主役をになって今日に至る。
Bnは左(低音)33個、右(高音)38個 計71個のボタンがあり、蛇腹の開閉で異なる音が出るので、合計142個を覚えなければならない。習得が難しいことから“悪魔がつくった楽器”といわれるゆえんである。もうひとつ、現在アルゼンチンや日本で使用されているBnは殆ど中古品。ドイツ製のリードが特殊合金で再現が大変困難な為だ。
【伝説のマエストロたち】では、カルロス・ラサリ、ホセ・リベルテーラ、ガブリエル・クラウシら、今は亡きBn奏者の名演が映像で観られるまたとない機会。
長野タンゴ同好会 宮川公雄
ぜひご覧頂いた際は、コメントおよせください<(_ _)>お待ちしております。